まず弱い刺激は、神経・筋への興奮性を高めます。それによって、減退している機能を回復させることができるのです。次に、強い刺激は鎮静的に作用させて緊張を取り除く作用があります。ですから、運動麻痺や知覚鈍麻のような機能の減退が疑われる場合は弱い刺激を、神経痛や筋肉の緊張といった機能が高ぶっている場合は強い刺激を行います。
按摩や指圧は症状がある部位にダイレクトに働きかける場合もあれば、症状がある部位から離れたところに刺激を与え、反射作用により筋肉や内臓の機能調整をはかるやり方もあります。ちなみにツボを使った治療などはそれにあたります。
按摩や指圧は器具や薬物を用いることなく誰でも受けることができ、体の不調だけではなくリラクセーションにも効果が期待できます。ストレスの多い現代社会において按摩や指圧はますます活躍が期待されることでしょう。
東洋医学を正しく知って不調改善