東洋医学を正しく知って不調改善

暑さで疲れ気味…ツボ押しで簡単にできる夏バテ対処法は?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 中医学の考えでは、人間も自然の一部として存在し、互いに関連し、影響しあっています。

 こういった人体に影響をおよぼす気象変化を東洋医学では「外邪」と言います。外邪は風、暑、燥、湿、寒、火の6つに分けられ、「六淫の邪気」と呼んでいます。

 そんな邪気の中でも特に、この暑い夏の季節に気をつけたいのが「暑邪」と「湿邪」の2つ。

 いわゆる夏バテや熱中症などは、この暑邪による不調にあげられます。

 これは体に熱がこもることで、高熱、顔面紅潮、大量発汗、口渇(喉の渇き)をもたらし、体力を消耗させ、気力も減退していきます。

1 / 2 ページ

渡邊靖弘

渡邊靖弘

日本医学柔整鍼灸専門学校専任教員、日本伝統鍼灸学会理事、和ら会会員、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師。

関連記事