時間栄養学と旬の食材

出世魚の「カンパチ」は低カロリー・高カリウム だから昼食で食べたい

カンパチ

 夏真っ盛りのこの時季から旬を迎えるカンパチはブリやヒラマサの仲間で「ブリ御三家」のひとつとされています。頭部・左右の目から背にかけて斜めに走る太い暗褐色の線(斜走帯)があり、顔を正面から見ると八の字に見えることから「間八」と呼ばれています。

 出世魚としても有名で、稚魚をモジャコ、成魚になるにつれて、関東では35センチ以下のものをシオッコ、60センチまでをシオゴ、80センチまでをアカハナ、80センチ以上をカンパチ、関西では60センチまでのものをシオ、60センチ以上はカンパチと呼び、さらに地域によってもさまざまな呼び名が飛び交う面白い魚です。そんなカンパチはブリに比べて脂質が少なく、あっさりとした味が特徴的。100グラム当たり129キロカロリーという低エネルギーなのも魅力です。

 また、筋肉の収縮や神経伝達を助けてくれたり、体内の塩分を外に排出してくれる働きのあるカリウムの含有量もカンパチはトップクラス! 100グラム当たり490ミリグラム含まれています。カリウムが豊富といわれるバナナが100グラム中360ミリグラム、メロンが350ミリグラムなのを考えると、カンパチのカリウムの豊富さが実感できます。1万人以上を対象としたデータによると、昼間のカリウム摂取量は足りていないことが明らかになっていますので、ぜひお昼に食べたい食材と言えるでしょう。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学非常勤講師、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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