子供の「ドライアイ」に要注意! 目の不調に加え近視リスクも

写真はイメージ

 スマホやタブレット、パソコン(VDT)の使用が日常になっている今、大人だけでなく子供も角膜のケアに注意すべきだ。専門医に聞いた。

■親がアイケアをしていない家庭ほど子供も無頓着

 眼球の一番表面の部分が角膜だ。角膜は生きた細胞がむき出しになっており、涙液の層が角膜を覆って細胞を守っている。ところがVDT作業に集中するとまばたきの回数が4分の1に減少。それにより涙液が減少し、目の表面が乾く。さらに、エアコン、ハンディー扇風機、マスクから漏れる呼吸、コンタクトレンズの使用などが加わると、目の表面の乾きが一層ひどくなる。

 杏林大学医学部眼科学の山田昌和教授が言う。

「涙が異物を洗い流して角膜を守っているのですが、涙液層が不安定になると、角膜がむき出しになって異物で傷つきやすくなります。涙がほとんどない状態になると、まばたきだけでも角膜に傷がつくようになるのです。本来、角膜には自己修復機能が備わっています。しかし、それが追いついていない」

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