たとえばワクチンは、受験のない人は打たない選択もあるが、受験生と同居する家族はこれまでの経験でよほど強い副反応がない限り、「受験日の2カ月前に、受験日に免疫力が最高値になるように打っておきたい」と岩室医師は言う。
「ワクチンには感染予防効果だけではなく重症化予防効果があります。感染しても発熱などで受験会場に行けないといったことが起きないようにする上で、ワクチン接種は有効な手段と言えます。10代を含め、多くの人は新型コロナワクチン接種を経験済みですので、そのときの副反応がよっぽどひどかった人は別として、接種することの効果の方を期待して打っていいのではないでしょうか」
南半球では経験したことがないインフルエンザウイルスが流行した。そのため、日本を含む北半球では、用意したインフルエンザワクチンの効果が十分でない可能性がある。