メガネを語る

メガネを最初に日本に伝えたのは、宣教師フランシスコ・ザビエル

写真はイメージ

 2022年はメガネ作りにかかわる人にとって記念すべき年です。メガネ業界初の国家資格「眼鏡作製技能士」が誕生したからです。その目的は眼科専門医の先生方と連携しつつ、国民により良いメガネを提供して目の健康を守れるよう、メガネ作製技術を高めていくことです。今後はメガネを作りたい人にとっての信頼の証しとなるでしょう。

 私はメガネ業界紙の編集記者として長く業界に携わっています。せっかく新たなメガネの資格ができて、メガネを取り巻く環境が変わったわけですから、これを機に一般の方々にもメガネについてよりよく知っていただきたいと思い、コラムをお引き受けしました。

 まずはメガネはいつ、誰により日本に持ち込まれたかについてお話ししましょう。

 一般的には1551年に宣教師のフランシスコ・ザビエルが、周防の戦国大名・大内義隆に献上したのが最初だったといわれています。もとになったのは大西克知博士の「古ルキ眼鏡」という論文で大正4年の「日本眼科学会雑誌」に発表されています。

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