メガネを語る

メガネを最初に日本に伝えたのは、宣教師フランシスコ・ザビエル

写真はイメージ

 しかし、その一方で日本最古のメガネは京都・大徳寺大仙院所蔵の古メガネだという説もあります。寺伝によれば、室町幕府8代将軍・足利義政使用のものを、12代将軍・義晴が受け継ぎ、それを大仙院開祖の古岳禅師に与えたと伝えられているそうです。義晴は1550年には亡くなっていることから、寺伝が正しければメガネはザビエルより前に日本に到着していた可能性があるというわけです。

 残念ながらそれを証明する書物などがないのに対して、ザビエル説は1600年代に別の宣教師がつづった「日本西教史」が根拠になっています。そのため、ザビエル説が通説となっているのです。しかし、いずれにせよ、少なくとも470年以上前からメガネは日本に存在していたというわけです。

(メガネウオッチャー・榎本卓生)

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