会社員の「テレワークうつ」が増えている…現場に立つ産業医が警鐘

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「運動すると全身の血流が増加して脳の血液循環も改善され、うつ病のリスクが抑制される可能性があると考えられています。また、心のバランスを整える神経伝達物質のセロトニンは有酸素運動で分泌が促進されるので、適度な運動を続けることがうつ病の改善や予防につながるとの報告もあります」

 テレワークうつを防ぐには、コミュニケーション不足、オン・オフの切り替え、運動不足を解消するように意識することが大切だ。

「たとえば、仕事をする部屋をきちんと決めて、その日の業務が終わったらその部屋には入らないようにしたり、仕事のメールはなるべくチェックしないことを心がけ、仕事の後は毎日、外に出て買い物がてら20分くらい歩くのもいいでしょう。会社に申し出てテレワークの回数を減らしてもらったり、意識的に対面で人と接する機会をつくるのも一案です」

 テレワークで新型コロナ感染のリスクを減らせたとしても、うつ症状を招いてしまったら本末転倒だ。

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