国立感染研が公表 「インフルエンザ」「RSウイルス」「梅毒」昨年末の感染状況

RSウイルス感染症は2歳までにほとんどの子供がかかる

 1万人突破が話題になった梅毒は新たに169人の新規感染者が報告され、累計1万2757人となった。目立ったのは東京(31人)、大阪(24人)、北海道(14人)、神奈川(12人)、兵庫(8人)、福岡(同)などだが、奈良(5人)、山口(同)、熊本(同)、宮崎(同)など地方に広がっていることは注目に値する。

「梅毒は治療すれば治る病気です。しかし、これだけ増えていることは発見が遅れていることも一因だと考えられます。地方で広がっているのは、梅毒を診た経験のある医師が少ないことも影響しているのではないでしょうか」

 新型コロナの致死率が低下してインフルエンザ並みになったからといって、感染対策そのものをおろそかにしてはいけない。今回のIDWRからは、そんなことが読み取れるのではないか。

4 / 4 ページ

関連記事