東洋医学を正しく知って不調改善

東洋医学で花粉症の症状を和らげる 「水」が重要なポイント

天野陽介氏(提供写真)

 ツボも有効です。

 おへそから親指の横幅1つ分上にある、その名も「水分」や、おへそから指4本分下にある「関元」。足のスネにあり、膝のお皿の骨の斜め下にあるへこみから手の指4本分下にある「足三里」。背骨の両側辺りにある「肝兪」「脾兪」「腎兪」。そして腰にある「命門」なども効果的でしょう。

 これらのツボで、冷えていたり押して気持ちよいところに市販のお灸などを1~2つすえると、より効果があるでしょう。

 鼻水や鼻詰まり、頭重感が気になるときは小鼻のすぐ脇にある「迎香」。頬骨の下のくぼみにある「顴髎」。眉毛の内端にある「攅竹」。前髪の生え際の真ん中から親指の幅1つ分上にある「神庭」などもあります。

 どのツボも、気持ちよく感じる程度の強さで3~5秒ほどの圧迫を3~5セットで行うようにしてください。

 それでも症状の改善がみられないときや症状が激しいときには、医師や薬剤師、鍼灸師に相談を。

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天野陽介

天野陽介

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。

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