時間栄養学と旬の食材

【サワラ】DHAやEPAが豊富で朝食べると体内時計を朝型にしてくれる

サワラは血液をサラサラにする効果が

 サワラは漢字で「鰆」と書きます。春を告げる今の時期、旬を迎える魚らしい名前です。体表に黒い斑点があるのが特徴で、腹の幅が狭いことから狭腹(サワラ)、狭腰(サゴシ)との呼称がついたという説もあります。北海道南部辺りから本州、四国、九州まで日本海や瀬戸内海沿岸をはじめとして幅広く取れる魚で、漁獲量のトップは福井県、京都府、石川県、長崎県などが占めています。春が旬のものが多いですが、関東では寒鰆といって1~3月が旬のものもあります。

 関東では体長50センチを境に小さいものをサゴチ、大きいものをサワラと呼び、関西では体長50センチくらいのサゴシ、その後ヤナギに出世し、70センチ以上になるとサワラと呼び、大きなものでは1メートルくらいになるものもあるそうです。

 クセがなく、さまざまな食材との相性の良いサワラ。古くから懐石料理などをはじめとした冠婚葬祭時や地域によってはおせちにも用いられています。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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