東洋医学を正しく知って不調改善

胃痛や胃もたれに効果のある漢方薬と鍼灸 「六君子湯」は不快感を改善

機能性ディスペプシア改善には漢方薬が効く(写真はイメージ)

 胃が痛いとか、もたれるなどといった症状をまとめて「ディスペプシア」と呼びます。さらに、それら不快な症状が続いているにもかかわらず、内視鏡検査などで異常が見つからない場合を「機能性ディスペプシア」と呼びます。

 原因として挙げられるのは、ストレス、不規則な生活、喫煙、過度なアルコール摂取など。日本人に多い疾患ともいわれています。

 機能性ディスペプシア改善には漢方薬がよく効きます。

 ストレスなどによる胃痛やもたれなどの不快感には、「六君子湯」。また、「平胃散」を使うことで、お腹の巡りが良くなり、胃もたれ感や不快感の改善が期待できます。

 逆流性食道炎やげっぷの改善には「茯苓飲」。逆流性食道炎で冷えを伴う場合は、「安中散」がいいでしょう。お腹の痛みを軽減し胃を安らかにする作用もあります。

 加えて、ツボを押すのもいいですよ。

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大橋理那

大橋理那

日本医学柔整鍼灸専門学校専任教員。はり師、きゅう師。

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