患者に聞け

糖尿病(3)1週間で5キロ減量…“代償”は両足の靴ずれ

ウオーキングで減量もその代償が…(C)PIXTA

 ぴちぴちだったズボンのウエスト回りにも余裕ができ、座るのも楽に感じるようになった。

 ただし、その“代償”も支払うことになった。

 普段、歩き慣れていないのにいきなり毎日長距離を歩くようになり、靴ずれによる血腫が両足裏の親指そばの母指球あたりにできてしまったのだ。

「しばらくはテープを貼って、厚手の靴下をはいて痛みを抑えようとしたのですが、血腫が大きくなっているようで……。糖尿病の知人は、足の傷を軽く考えているうちに足先が壊死(えし)して足を切断した。そのことを思い出しました」

 怖くなったAさんは、自宅近くの知り合いの皮膚科医院の医師に急きょ、診てもらったという。

「血腫の周りに水疱があり、細菌が増殖している恐れがあるかも、というので、切開して治療してもらいました。医師には『ただの靴ずれだけれど、糖尿病があるのなら注意した方がいい。5日程度は無理しないで』と言われました」

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