その結果、熱帯夜ではない日と比べると、熱帯夜が発生した日では、死亡リスクが9%、統計学的にも有意に上昇することが示されました。心臓病、脳卒中、肺炎、腎臓病、喘息など、死亡原因を11種類に分けて解析しても、すべての原因において死亡リスクの上昇が認められました。また、熱帯夜による死亡リスクの増加は都道府県ごとで異なるものの、晩夏(8月の半ば)と比べて初夏(6月の半ば)で高い傾向にありました。
論文著者らは、「日中の気温上昇に加え、熱帯夜も健康状態に強い影響を及ぼし、一日の最低気温に着目した注意喚起も重要である」と結論しています。
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