山火事自体は珍しいものではありませんが、地球温暖化による高温で乾燥した気候でさらに発生が頻繁に、大規模になっています。今年は早い時期から気温が上がったことで、カナダでは400以上の山火事が連鎖的に起こり、半分以上はまだ鎮火の見込みも立っていません。国連環境計画はこうした山火事の数が、2100年までに世界で1.5倍になると予測しています。
世界ではすでに毎年700万人もの人が、大気汚染のために命を落としています。山火事はそれを悪化させるだけでなく、燃焼による温室効果ガスの排出で、温暖化がさらに進むという悪循環も引き起こします。
今回のニューヨークの大気汚染で、地球温暖化による山火事の発生と、大気汚染による健康被害増加の相関関係に、改めてスポットが当たっているのです。
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