脳トレは認知症対策にはならない…脳神経内科医にリスク回避法を聞いた

脳トレは認知症対策にはならないとの報告が(写真はイメージ)

「見知った人としか交流しない、一日の大半をテレビの前でぼーっと過ごす。こんな生活は脳の老化を促進させます」

 食事も、脳の若さを保つ上で重要だ。

「摂取カロリーを減らすと、肥満や動脈硬化、糖尿病、アルツハイマー型認知症など老化現象に関わる病気を防ぎ、寿命が延びる可能性があることが明らかになっています。さらに、長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子が活性化するのです」

 理想は腹七分の食事や週1度の12時間断食だが、それは無理と思う人は、朝食を90分遅く食べ始め、夕食を90分早く食べる「90分断食」でもいい。英サリー大学の研究で、この「90分断食」で、細胞内部の古くなった悪玉タンパク質が新しく作り替えられる「オートファジー」機能が活性化されることが示されている。

 調理が面倒、とスーパーの総菜や弁当、インスタント食品で食事を済ませる人もいるだろう。

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