人気医師の和田秀樹がズバリ教える「老化を遅らせる生活」

和田秀樹氏(C)日刊ゲンダイ

 ベストセラーの申し子といっていいかもしれない。老年精神科医の和田秀樹氏だ。今年に入ってから著作が売れに売れ、先月のトーハン週間ランキングでは、トップ10のうち7冊がランクイン。これまでの経験を生かして、いずれも高齢者が元気に生きるコツについてフォーカスをあてる。さて、老化を遅らせることは可能なのだろうか。和田氏に聞いた。

 働けるうちはいつまでも──。「高齢社会白書」(2022年版)によると、高齢者の4割がそう答えている。定年が視野に入った50代も、いろいろな事情で「長く仕事を」と考えている人が少なくないだろう。末永く元気で働くには健康が不可欠だ。

 老化を遅らせる秘訣を探る前に、老化の現状を見てみよう。そのヒントになるのが、介護保険にまつわるデータだ。

 介護保険は、40歳以上が保険料を支払い、65歳以上で支援や介護が必要になると、等級に応じたサービスが受けられる制度。年代ごとにサービスを受ける人がどれくらいいるかをみれば、世代ごとの老化の度合いをイメージしやすい。

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