乳がんに朗報! 世界初「ホウ素中性子捕捉療法」による試験的治療がスタート

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)用加速器型中性子照射装置システム(江戸川病院提供)

 そもそもBNCTの原理は1936年に米国の物理学者により報告され、50年代に米国で頭頚部がんの試験的治療がスタート。当初はBNCTに用いられる中性子は原子炉を使ってつくられていたという。

「しかし、原子炉では大型施設が必要で莫大な費用がかかり、常に核物質を保有するなど医療施設としては非現実的。そこで原子炉に代わる中性子源として加速器による中性子源の開発が進められてきたのです。現在は、BNCT治療は加速器により行われています」

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