その結果、10万人当たりの心臓病による死亡率は、幸福度が最も低い地域で499.7人だったのに対して、幸福度が最も高い地域では438.6人と、10万人あたり、61.1人の差が生じました。
また、所得格差、糖尿病や高血圧などの持病の有無、喫煙状況など、心臓病の発症に影響する因子で補正して解析したところ、幸福度が1点増加するごとに、10万人当たりの心臓病による死亡が7.3人減少しました。
論文著者らは「経済的な幸福度を高めるためには、社会構造を大きく変化させなければいけないが、社会的な幸福度は地域に暮らす人々の生活の質を改善することで高めることができ、心臓病による健康状態の悪化を予防する上で着目すべき論点になり得る」と考察してます。
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