高齢者の正しいクスリとの付き合い方

クスリを「ピルケース」に入れる場合はいくつも注意点がある

ピルケースにはリスクも(C)PIXTA

 さらに危惧されるのは、ピルケースの中にある裸の状態のクスリは空中を浮遊しているカビや細菌の影響も受けてしまう点です。見た目は変わりなかったとしても、じつはそういったもので汚染されている可能性もあります。実際、とても不衛生なピルケースの中に裸のクスリが入れられているケースも少なくありません。

 ピルケースは有用なツールなので、正しく使えるようになるといいですね。

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東敬一朗

東敬一朗

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

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