患者に聞け

狭心症(3)診断前の最終検査「太ももからスパゲティ大のカテーテルを…」

写真はイメージ

 病衣に着替え、カテーテル検査室のベッドに横たわった東海林さんは、局所麻酔を打たれた。局所とはいえ眠くなるのかと構えていたが、麻酔後も周りの声はよく聞こえた。

 脚の付け根部分から、スパゲティの太さぐらいあるカテーテルを挿入。心臓(冠動脈)に到達するまでゆっくりと血管を通過する。痛みはなかった。カテーテルから造影剤が注入され、モニター画面に血管内を進む造影剤の動きがリアルタイムで映し出された。冠動脈のどの部分に、どれだけの障害が起きているかを診る検査である。

「冠動脈造影検査」ともいわれるこの検査で、正式に東海林さんの病名が「狭心症」と診断された。

「やっぱり病名は『狭心症』で、担当医師から1週間後に『カテーテル治療をします』と告げられました」 (つづく)

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