若い糖尿病患者は「逆行性射精障害」に注意…男性不妊の原因に

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「セックスの回数が多すぎると体に毒というのは、性行動が旺盛だとそのことばかりに熱中しすぎて日常生活がおざなりになったり、ホルモンのバランスが崩れる恐れがあるのを防ぐために言っているのであって、『何回以上精液を出すと体に悪い』というエビデンスがあるわけではありません。逆に中高年でも適度な頻度で精液を出すことは、筋肉や骨格づくりや決断力を促すなどの働きがある男性ホルモンのテストステロンの増加につながりますし、ストレス解消にもなります。高い射精頻度は前立腺がんの低下と関係するという報告もあります。そもそも逆行性射精障害は精液を体外に出さないとはいえ、射精はしているわけで、それは通常の射精と同じ。体力の温存につながるわけではありません」

■交感神経の切り替えがうまくいかずに起こる

 逆行性射精障害の原因は、逆流を防ぐために塞がるはずの膀胱の一部が開きっぱなしになるからで、脊椎損傷や前立腺や大腸など骨盤内の手術で神経が障害されたり、前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療に用いられる薬の副作用などとして現れる。

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