東洋医学を正しく知って不調改善

ノドに何かつかえている感じが…東洋医学での対策はあるのか

天野洋介(提供写真)
深呼吸で気の流れを改善しやすく

 セルフケアとしては、ストレス発散やストレスマネジメントに加え、深呼吸。気の流れを改善しやすくなります。遠くを眺めたり、良い景色を見ることも、気の滞りの解消に役立ちます。 

 口やノドがスッとする飲み物や飴を活用するのもいいでしょう。ただし、消化が悪い食べ物や冷たい飲み物は日ごろから控えること。

 梅核気に対してよく用いられる漢方薬としては、半夏厚朴湯。

 ツボもいいですね。効果的なのは、手のひら側の手首のシワから指4本分離れたところにある間使や、足のすねの少し外側、膝と足首のちょうど中間あたりの高さにある豊隆など。気持ちいい程度の強さで押したり、家庭用のお灸をしてください。肘から手首、足のすねを揉みほぐしてもいい。肩甲骨の内側が凝っていれば、ほぐしてください。

 それでも改善しなければ、ぜひ鍼灸師や漢方を扱う医師・薬剤師に相談してください。

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天野陽介

天野陽介

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。

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