量を変えずにダイエット 「時間栄養学的」朝食の取り方

朝食は肉や大豆などタンパク質が豊富な食品を

■朝食は豪華に

 欧米人は「朝食は王様のように、昼食は王子のように、夕食は貧民のように食べよ」と言い、中国人は「朝食は栄養満点に食べ、昼食は腹いっぱいに食べ、夕食は少し食べる」ことにこだわります。古今東西、朝食を重視しているのは、朝食を豪華にして、夕食を質素にする方が健康的だからです。時間栄養学的にも食事のボリュームは朝、昼、晩はそれぞれ4:3:3が理想とされます。

 ただし、朝食を4食べるのはかなり大変だと思いますので、まずは1:1:1を目指して食べるとよいでしょう。

 また、朝食は肉や大豆などタンパク質が豊富な食品を積極的に取ることが大切です。朝はアミノ酸の吸収力が高く、その後筋肉を動かす機会が多い。そのタイミングでタンパク質を取ることで筋肉が増えやすくなります。体を休める夜にタンパク質を取るのとはその意味が変わってきます。ある程度血糖値が上がる食べ物を食べることで朝食による体内時計のリセット力も強まります。朝食はしっかり食べることが大切です。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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