おせち料理は糖質たっぷり…「お正月糖尿病」を避けるにはどうしたらいい?

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 そんなおせち料理で気になるのは糖質だ。食べる量にもよるが1人前の田作りは10g中3g、栗きんとんは40g中21.4g、黒豆は20g中16.5g、餅は100g中25gあり、伊達巻、筑前煮、雑煮などを口にすれば、1日2000㌔カロリーが望ましい男女の好ましいとされる1日の糖質摂取量300g前後を大きく上回ることになる。最近では低糖質おちせセットも販売されているが、お正月3日間、朝、昼、晩と口にすれば、かなりの量の糖質を摂取することになる。

■箸をつけるだけで普段の食事を

 糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛浩基院長が言う。

「おせち料理は年に1度の縁起物ですから食べないわけにはいきませんが、血糖値が気になる人や糖尿病の人は、糖質の多い栗きんとんなどは控えめにした方がいい。できたらおせち料理は箸を付ける程度にして、普段の食事を取るようにしましょう。雑煮は野菜を多くしてもらって、お餅は1食1個のみにしたいものです。また、お正月だからといって家でゴロゴロせずに、地元の神社に初詣に行くなどして体を動かすことが大切です」

 正月明けに血糖値が上がり、糖尿病予備軍になったり、糖尿病を発症した、ということにならないよう、気をつけたいものだ。

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