乳幼児の湿疹に注意! 積極的治療で食物アレルギーの連鎖を断つ

保湿スキンケアをしっかり…

 アレルギー症状は症状がひどくあると生活の質(QOL)が低下し、集中力が低下し、学業や仕事に影響が出ることがある。“入り口”のアトピー性皮膚炎でしっかり食い止め、アレルギーマーチを起こさないようにしたい。ステロイド外用薬の副作用を心配するあまり、適切量を塗らなかったり、勝手にやめたりする新米パパ・ママもいるが、それでは症状をこじらせてしまいかねない。

「湿疹が体の左右対称にできていて、皮膚の乾燥があり、抱っこした時に顔や頭を体に擦り付けるといった『かゆい』ことを示す行動が見られれば、アトピー性皮膚炎です。『乳児湿疹だから様子を見よう』ではなく、速やかに治療を」

 ステロイド外用薬はずっと使い続けるわけではない。小児に使える非ステロイド外用薬の新薬も登場しており、ステロイドで炎症を抑えた後は寛解維持療法として非ステロイド外用薬に切り替えられる。軽症や中等症のアトピー性皮膚炎では、最初から非ステロイド外用薬を使うこともできる。

 医師任せではなく、親が正しい知識を持つことも重要なのだ。

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