梅毒急増の「なぜ」

梅毒急増のなぜ(4)感染者のうち男性40%、女性1%が性風俗を利用

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 2023年の分析データによると、男性で梅毒に新規感染したうちの3870件(約40%)、女性の88件(1%)が直近6カ月以内に性風俗を利用していた。また、同年の男性211件(約2%)、女性の2064件(約40%)は直近6カ月以内に性風俗産業に従事していた。

「性風俗での感染率が高いのは、コロナ禍で利用者が減り、性風俗産業の競争が激化してサービスが過激になっているからかもしれません。梅毒はコンドームを装着すればある程度は防げます。以前は性風俗店ではコンドームをしないノースキンサービス(NS)は、CSWの判断に任せられていました。しかし最近は、NSをしないCSWは雇わない店もあるようです。風俗店によっては、感染防止の研修を行ってスキンを奨励することで“安全な店舗”をPRしています。それを歓迎する利用者もいますが、全体的には少数派です」(尾上院長)

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