シーズン真っ只中…肌トラブルを引き起こす「花粉皮膚炎」に注意

皮膚のバリア機能を維持する

 副作用のリスクからステロイド外用薬の使用に抵抗がある人も少なくないが、湿疹は中途半端な治療で長引かせるよりも、適切な強さのステロイド外用薬を使用し、速やかに症状を取る方がむしろ副作用が起こる頻度も低くなるという。ステロイド外用薬の副作用が心配であれば、皮膚科専門医に相談するといい。

■スキンケアを徹底する

 ただ、花粉症の罹患歴が長く症状が強い場合には、予防的な治療を行っても完全に湿疹を予防するのが難しいという。日常生活で花粉に触れる頻度を減らす対策が大切だ。

「花粉を家の中に持ち込まないよう、花粉が多い日は部屋の換気を避け、花粉飛散情報を参考に空気を入れ替えるタイミングを決めてください。外出から帰宅したら上着は屋外か玄関ではたき、可能であれば玄関にハンガーラックを設置してそこに掛け、部屋に持ち込まないようにするか、開閉する頻度が少ない特定のスペースに収納するなど、花粉と接触する機会を減らしましょう」

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