被験者は、ラジオ体操および栄養指導を実施する介入群と、栄養指導のみを実施する対照群にランダムに振り分けられ、12週間後の生活の質(QOL)や動作の俊敏性、持久力などが評価されました。
なお、介入群ではラジオ体操指導員による60分の集団指導が5回行われ、自宅でラジオ体操を毎日行うよう指導されています。
調査の結果、介入群と対照群で生活の質に明確な差は認められませんでした。一方で、動作の俊敏性や持久力は、対照群と比べて介入群で統計学的にも有意な改善を認めました。また、運動に対する自信(自己効力感)は、介入群と比べて対照群で低下していました。
論文著者らは「フレイルを有する高齢者にとって、自宅でのラジオ体操は安全で受け入れやすい運動プログラムである」と結論しています。
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