これらの工夫により、最期まで口から食べられることができました。この男性は、「食事介助が父親とのコミュニケーションツールとして最期まで続けることができて良かった」と、晴れやかな表情で語ってくれました。
認知症終末期の誤嚥を完全に防ぐのは難しいですが、肺炎球菌ワクチンを接種したり、咳の力を強化する呼吸のリハビリを受けるなど、誤嚥しても誤嚥性肺炎にならないような対策を行えるといいでしょう。
▽深津ひかり(ふかつ・ひかり) 2006年岡山大学歯学部卒業、12年3月大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能治療学講座卒業、同年4月同大歯学部付属病院顎口腔機能治療部勤務を経て、現在はふかつ歯科に勤務。
介護の不安は解消できる