いつもの症状が実は…肩凝りは心筋梗塞のサイン

「腰痛は、解離性大動脈瘤の症状だった可能性が高い。解離性大動脈瘤は、放散痛として背中に痛みが表れます。それを腰痛などと勘違いする人がいるのです」

 一般的には、解離性大動脈瘤の痛みは強烈だ。しかし、ジワジワくる痛みの場合もある。糖尿病を患っている人なら、神経に障害が生じているので痛みを感じにくく、本来は強烈な痛みと感じるところを、そう思わずにいることもある。

「放散痛で命にかかわるといえば、狭心症や心筋梗塞、そして解離性大動脈瘤に関連した痛みになります。Bさんもそうですが、少しでも『いつもと違う』と思ったら、病院で検査を受けるべきです」

 命にかかわらない放散痛としては、胆石によるものがある。この場合も、腰が痛くなる。腎臓結石も、腰痛として放散痛が表れる。
 どちらも緊急性を要する病気ではないが、治療が遅れれば人工透析になり、週数回、一日の大半を病院へ通う時間と透析に取られることになる。

 急に痛みが生じた――。そんな時は病院で検査を。

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