「入浴は夜と時間を決めず、日中に誘う。同性の家族や孫となら入るという場合もありますし、風呂上がりのビールやジュースを楽しみにお風呂に入るようになった人も。無理強いはせず、入浴の気持ち良さを伝えてください」
■失禁してしまう
「規則正しい生活で排尿や排便のリズムを予測し、タイミングを見てトイレに誘うと、失敗が減ります。トイレの場所が分からないようなら、ドアを開けてトイレだと分かるようにする。着脱のしやすい下着にする」
■幸せな認知症介護
新井平伊教授の外来には、認知症の患者さんの診察に臨床心理士も同席する。臨床心理士の戸田愛子氏に、認知症の患者さんと家族が上手に寄り添いながら生きている印象的なエピソードを聞いた――。
認知症の中期の段階で、近所の植木を蹴飛ばしたり荒らしたりする患者さんがいらっしゃいました。