年末年始が見極めるチャンス 老親の認知症「15の兆候」

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

 親と接する時間が長い年末年始は、認知症のサインをチェックするいい機会だ。たとえ同居していても、仕事をしている日中に親が何をしているのかは分からない。まして離れて暮らしていればなおさらで、現在の状態なんてほとんど知らないだろう。認知症に関する著書が多数ある「眞田クリニック」の眞田祥一院長に話を聞いた。

「年を取ればだれでも脳の機能が低下してきます。それによって、“これまでにはなかった現象”がいろいろ出てきますが、大きく分けて、老化現象と病的な現象に分けられます。アルツハイマーをはじめとする認知症は後者。よく知られる“物忘れ”以外に、判断力、思考力、感情表現などの低下が見られます」

■最初に影響が出るのは嗅覚

 老化現象の物忘れか、それとも認知症による物忘れか。たとえば、高倉健の写真を見て、「ほら、この人が出てた、あのハンカチが出てくる映画、ほら、あの……」というように名前が出てこないケースはよくある老化現象。しかし、高倉健を知らないはずがないのに、「これ、だれだっけ? 近所の人だっけ?」となるのは認知症が疑われる。

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