突然走る電撃痛…冷たい風で顔が痛む「三叉神経痛」とは?

寒さが身に染みる/(C)日刊ゲンダイ

「これで7~8割の患者さんが良くなります。効果が出るのも早く、服用の翌日か翌々日には痛みが消えます。ただ、毎日服用する必要がある。中には数カ月だけ服用し、その後は薬を飲まなくても痛みが治まる人もいますが、ほとんどは数年後、早ければ1年後に痛みが出てくるので、その都度薬を使うことになります」

 薬物治療で効果を得られなかったり、副作用が強く服用ができない人は、神経ブロック注射になる。

「それでもダメなら、微小血管減圧術という手術が検討されます。ここまでいくのは患者さんの1割くらい。全身麻酔で頭蓋骨に穴を開け、顕微鏡で観察して三叉神経に血管が当たらないようにします。手術を受けた人の9割は症状が改善します。また、高線量の放射線で痛みを感じる神経を壊すガンマナイフという選択肢もあります。ただ、健康保険が適用されず、効果も手術に劣ります」

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