めまい、耳鳴りを招く「顎関節症」 楽器の長時間練習に要注意

写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ

「4校のうち1校は日曜日に練習を休んでいましたが、他の3校は正月など特別な日を除いて基本的に毎日練習していました。練習時間で調べると、1日8時間を超えると有病率が跳ね上がることがわかりました」(本田教授)

■有病率が高いのは木管楽器

 気になるのは、どんな楽器が顎関節症になりやすいかだ。

「今回の調査ではリードありの木管楽器の有病率が最も高く、次いでリードなしの木管楽器、マウスピースの小さい金管楽器、マウスピースの大きい金管楽器という順でした」(本田教授)

 千葉県のオーケストラに所属する管楽器奏者を調べた別の調査では、最も多かったのはダブルリードのオーボエ、ファゴットなど。次いで、クラリネット、サクソホンなどのマウスピースに1枚のリードを取り付ける楽器、カップ型のマウスピースを使うトランペット、ホルン、トロンボーン、チューバなど。比較的少なかったのはフルート、ピッコロなどだった。

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