しつこい関節痛消えた 「血管なくす」新治療法に驚きの効果

五十肩も効く(C)日刊ゲンダイ

 肩、ひざ、腰など関節周辺の痛みに3カ月以上苦しんでいる人に朗報だ。薬、注射、マッサージ、鍼灸、カイロプラクティック、ストレッチ……どれを試しても治らなかった、長引く痛みを解消する新たな治療法が登場した。この治療法のパイオニアで、「長引く痛みの原因は、血管が9割」(ワニブックス)の著者でもある「江戸川病院」(東京・江戸川区)整形外科運動器カテーテルセンター長の奥野祐次医師に聞いた。

 昨年11月初旬、突然、左肩が上がらなくなった50代男性のAさん。左手を上げようとすると激痛が走り、着替えも一苦労。マッサージ店に通ったが症状は少しも改善しない。やむなく病院に行くと「五十肩でしょう」と診断され、痛み止めの薬と湿布薬をもらったが、症状は変わらなかった。それが、人づてに聞いた新しい治療法を受けたところ、痛みが嘘のように消えたという。

「四十肩、五十肩は専門的には『関節周囲炎』と呼ばれ、レントゲンなどでは異常がわからず、痛みの原因は不明とされてきました。ところが最近、痛みが長引く場所には新生血管といわれる細くてモヤモヤした病的な血管ができることがわかってきた。その血流を遮断させ、新生血管を減らすことで痛みをとるのが新しい治療法です」

1 / 3 ページ

関連記事