みのもんたに巨額賠償請求 「水飲み健康法」は死を招く

血液サラサラは幻想(C)日刊ゲンダイ

「心臓は、全身に血液を送り出すポンプの働きをしています。心臓の働きが低下して肺や末梢組織に水分がたまり、むくみや息苦しさが生じるのがうっ血性心不全です。水をたくさん飲むと血液量が増えますから、ポンプは一層働かねばならず、負担がかかります。ところが、もともと心臓病や高血圧があるとポンプが正常に働いていない状態なので、水分は十分に送り出されず、うっ血性心不全が起こるのです」

 桑島医師は、“ポンプが正常に働いていない人”、つまり心臓病や高血圧がある人は、「むしろ水分を制限しなくてはならない」と話す。

「循環器専門医で、これらの疾患のある人に水分の大量摂取を勧める人はほとんどいないでしょう。さらに、腎臓疾患を抱えている人も、水分摂取は要注意です」

■1日2リットルは多すぎる

 もちろん、汗を大量にかく夏やサウナに入った時は別。夏の猛暑では脱水症状に陥らないために、意識して水分摂取をしなくてはならない。

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