一方で、治療法は進歩しており、効果が高いとみられる生物学的製剤も登場している。早期に的確な治療が行われれば、症状の進行を遅らせられるという報告もある。
背中、腰、お尻、首、胸、肩、股、ひざ、足関節、かかとなどの痛みを子供が訴えるなら、レントゲン検査だけでは不十分だ。
「MRIなら炎症が初期でも捉えられます。3カ月以上続く痛みがあるなら、強直性脊椎炎の知識がある医師のもとでMRIを含めた検査を受けるべきです」(冨田准教授)
政岡泰雅さん(33)は、10代で強直性脊椎炎を発症。実名で、病気について語ってくれた。
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今思えば、あれも病気の症状だったのではないかということが、小学生や中学生の頃にありました。
体育座りをしばらくしていると、すぐに立ち上がれない。鉛筆を握っていて離そうとしても、すぐに指がパーにならない。ギギギギッとひっかかるような動きをする。当時は何も疑問に思っていませんでした。