真似したい伝承療法

大分県・明礬温泉の湯の花

大分県・明礬温泉の湯の花(C)日刊ゲンダイ

 こうした湯の花作りの技術は江戸時代から受け継がれており、2006年には国の重要無形民俗文化財に指定された。

 前置きが長くなったが、明礬温泉の湯の花の入浴剤を使ってみた。まず感じたのは、なめらかなお湯になり、肌に優しいこと。血行促進効果も実感。ローズの香りが配合されているものを使ったせいか、ゴージャスな気分にもなった。

 効能としては神経痛や肩こり、腰痛、疲労回復などが挙げられている。

 江戸時代から伝わる湯の花で温泉気分も満開だ。

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宮岸洋明

宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。