真似したい伝承療法

岩手県の甘茶

岩手県の甘茶(C)日刊ゲンダイ

岩手県北部に位置する、九戸村。自然に恵まれた美しい村で、“甘茶の里”としても知られている。

 甘茶は、アマチャズル(ウリ科)と混同されやすいが、ユキノシタ科の低木樹のことで、江戸時代からお茶の民間薬として飲まれていたという。

 ひと口飲むと、その名の通り、適度な甘さがあり、おいしい。ただ、カロリーの心配はないのだろうか。甘茶生産に携わる、岩下明氏はこう言う。

「甘さは、なんと砂糖の200倍です。でも、カロリーはほとんどありません。糖尿病などで糖分を制限されている人でも安心して飲むことができます。刺激物のカフェインやタンニンもなく、体にとても優しいお茶です」

 甘茶の長所は超低カロリーだけではない。
「抗アレルギー作用、整腸作用、歯周病抑制作用、生活習慣病の元凶となる活性酸素を抑える抗酸化作用などがあると報告されています」(岩下氏)

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。