真似したい伝承療法

石川県のレンコンのすり流し汁

石川県のレンコンのすり流し汁(C)日刊ゲンダイ

 レンコンは、穴が開いていることから、見通しがきく縁起物とされている。栄養価も高く、石川県では“レンコンのすり流し汁”として昔から食べられている。

 作り方は至ってシンプルだ。まず、皮をむいたレンコンをすりおろす。だし汁を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら弱火にし、すりおろしたレンコンを入れてしばらく煮る。火を止め、味噌を入れて溶かせば出来上がりだ。

「トロトロとして、とてもおいしいんですよ。体も温まります。これを飲んでいたせいか、金沢にいたときは風邪をひきませんでした」というのは、金沢市出身の会社員、川畑健さん(48)。

 実は、風邪予防などレンコンには健康を保つための栄養成分が豊富にある。

 まず、レンコンの粘り気はムチンという成分だ。ムチンは胃の粘膜を保護し、胃腸の健康維持に役立つ。

 次に、ムチンはコレステロールや糖分の吸収を抑制し、生活習慣病の予防も期待できる。

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。