レジリエンス高め若々しく生きる

精子の質で寿命がわかる

 レジリエンス(回復力、抗病力)を高めるためには、体の「酸化」を防ぐことが重要だと前回、説明しました。では、酸化は私たちにどのような影響を及ぼすのでしょうか。

 そのひとつが「不妊」です。最近の不妊外来の特徴として、高齢男性が訪れる数が増えたことがあげられます。生物学的には“ヒト”だけに限ってみられることですが、「若い雌(女)と、高齢の雄(男)のカップルが子供をもうけたい」というケースが増えているのです。

 ただ、歴史をひもとくと、徳川家康は66歳で16人目の子供をもうけていますし、画家のピカソは62歳のときに40歳近く年下の女性と同棲し、子供をつくりました。子づくりとは無縁だという人も、「精子の質が高い男性は長生きすることがわかっていて、寿命にも関わる」となると他人事ではないでしょう。子育てが終わった世代も、家康やピカソを見習うべきところがあるということです。

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江田証

1971年、栃木県生まれ。自治医科大学大学院医学研究科卒。日本消化器病学会奨励賞受賞。日本消化器内視鏡学会専門医。日本ヘリコバクター学会認定ピロリ菌感染認定医。ピロリ菌感染胃粘膜において、胃がん発生に重要な役割を果たしているCDX2遺伝子が発現していることを世界で初めて米国消化器病学会で発表した。著書多数。