レジリエンス(回復力、抗病力)を高めるためには、体の「酸化」を防ぐことが重要だと前回、説明しました。では、酸化は私たちにどのような影響を及ぼすのでしょうか。
そのひとつが「不妊」です。最近の不妊外来の特徴として、高齢男性が訪れる数が増えたことがあげられます。生物学的には“ヒト”だけに限ってみられることですが、「若い雌(女)と、高齢の雄(男)のカップルが子供をもうけたい」というケースが増えているのです。
ただ、歴史をひもとくと、徳川家康は66歳で16人目の子供をもうけていますし、画家のピカソは62歳のときに40歳近く年下の女性と同棲し、子供をつくりました。子づくりとは無縁だという人も、「精子の質が高い男性は長生きすることがわかっていて、寿命にも関わる」となると他人事ではないでしょう。子育てが終わった世代も、家康やピカソを見習うべきところがあるということです。
レジリエンス高め若々しく生きる