IMRTとは、多方向から放射線に強弱(濃淡)をつけ、がんの形状に合わせて“くりぬく”ように3次元照射する治療をいう。がん周辺の正常組織への線量も一般の放射線治療に比べ半分に抑えられるので、副作用も最小限に抑えられる。
しかも、他の治療装置でIMRTを行う場合、放射線の照射口は通常7~9つしかないが、トモセラピーは円状に51方向から照射できる。
「らせん照射できるのも大きな特長です。たとえば脳と脊髄を同時に、広範囲にわたり照射する全脳全脊髄照射は通常の放射線治療ではできません。トモセラピーなら腸管や胸骨など大切な臓器への照射を極力抑えて治療することができます」
同科の昨年のデータでみた部位別で多い順は、肺がん、大腸がん、前立腺がん、乳がん、骨腫瘍と続く。また、最近は他の病院から紹介されてくる膵臓がんの患者が急増しているという。
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