有名病院 この診療科のイチ押し治療

【甲状腺疾患】 伊藤病院(東京・表参道)

(提供写真)

「アイソトープ治療は、重症のバセドー病や遠隔転移のある甲状腺がんが対象になります。内服必要量が多い場合には入院が必要となり、当院では年間約1500件中、3分の1が入院治療です」

 バセドー病では、治療後2~6カ月で甲状腺ホルモンの分泌が減少するので、薬剤よりも短期間で効果が得られるという。
「専門病院なので自己完結型医療を提供できるのが当院の強みです。スタッフも甲状腺に興味をもつ意欲的な人材が多く集まってくるので、医師不足とは無縁です。世界で最も甲状腺疾患の症例を診ている病院だと自負しています」

 10年前に名古屋市に開業した分院「大須診療所」でも、外来アイソトープ治療を行っている。

 創業78年の甲状腺疾患専門の個人病院、名古屋分院あり
◆ベッド数=60床(うちアイソトープ病床7床)
◆医師数=常勤25人(すべて甲状腺専門医)、非常勤約70人
◆年間初診患者数(2013年)=2万2657人
◆治療実績(2013年)=アイソトープ治療1570件、手術件数1912件

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