真似したい伝承療法

長崎県のめし泥棒

長崎県のめし泥棒(C)日刊ゲンダイ

 長崎県の島原半島の南部に位置する南島原市。そこでは40年以上も前から「めし泥棒」なる、なめ味噌が伝統食として愛され続けている。

 めし泥棒とは、麦と大豆を主原料にし、昆布やしょうがなどを加え、数カ月間熟成させた発酵食品。

 金山寺味噌などのなめ味噌同様、味噌汁などに使うのではなく、ごはんのお供として食べられている。長崎県出身の岩崎紀明さんは、故郷の味として、今でもめし泥棒が忘れられないという。

「九州地方独特の甘めの味噌にしょうがの辛さが加わり、ピリッとした風味に仕上がっています。これがあれば、ごはんは何杯でもいけますよ」

 ちなみにめし泥棒とは「あまりのおいしさに食欲が止まらず、隣の家のめしまで取ってきて食べてしまう」ことから名付けられたという。

 めし泥棒のような発酵食品は健康面でもメリットを与えてくれる。

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。