佐賀県の伝統食材のひとつ、海茸。“茸”といってもキノコではなく、二枚貝の一種だ。
その海茸の水管(水の入手口)を細く切り、粕漬けにしたものは、佐賀県の郷土料理として古くから食されてきた。
佐賀県在住で、“海茸の粕漬け”を製造・販売している玄海漬の髙田庄一朗さん(51)はこう話す。
「海茸の水管は、コリコリとした食感が特徴です。粕漬けにすると特においしくなり、ご飯のお供や酒のつまみには最高ですね」
二枚貝はグリシンやコハク酸などのうま味成分が豊富に含まれており、おいしさは保証つき。粕漬けにすることで、独特の香りと風味がプラスされる。
また、味だけではなく、海茸は栄養価にも非常に優れている。糖質、脂質、タンパク質といった3大栄養素をバランスよく含み、良質なエネルギー源となる。
真似したい伝承療法