梅雨から夏にかけてはダニやカビの対策として湿度を上げ過ぎないことも重要だ。建築物衛生法では、「室温28度以下17度以上、湿度70%以下40%以上」を基準値としている。
「カビやダニは、アレルギー症状を引き起こす可能性があります。夏場の湿度を下げるにはクーラーや除湿器を使うしかありません。冷房や除湿をしているときは、下手に窓を開けて外の湿気を入れない方がいいでしょう。窓を閉めて最低限の換気量(お風呂やトイレの換気扇を利用)を確保し、除湿をした方が省エネですし、室内環境が安定します。安定した室内環境が、健康維持の基本だと思います」
室内換気のことなど考えもせずに暮らしている人がほとんどだと思うが、シックハウス法施行前と後にできた住居では、基本的に換気の取り方が違う。目に見えない病因から身を守るためにも、住居に合わせて上手に室内空気をコントロールしよう。
健康は住まいがつくる