幻の豚として知られる琉球在来黒豚の「アグー」。かつて絶滅寸前だったが、危機を乗り越えた。しかし、今でも頭数は少なく、貴重な豚であることに変わりはない。
そのアグーの種類には、大きく2つある。ひとつはアグーと西洋豚を掛け合わせた交雑種で、ほとんどが白豚。もうひとつはアグー同士の交配から生まれた黒豚。特に後者は生産者が少ないこともあり、希少価値だ。
「アグー」と銘打った豚肉はどちらなのか、一般にはわかりにくい。琉球在来黒豚を生産する青空豚牧場の山本大五郎氏はこう話す。
「琉球在来黒豚同士の肉と、他品種と交配した豚の肉をきちんと区別すべきです」
実際、アグー同士から生まれたものをしゃぶしゃぶにして食べてみたが、口の中で肉がとろけて非常においしかった。
栄養価の面でも、アグーをはじめとする豚肉は健康パワーが高い。
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