真似したい伝承療法

沖縄のアグー

沖縄のアグー(C)日刊ゲンダイ

 幻の豚として知られる琉球在来黒豚の「アグー」。かつて絶滅寸前だったが、危機を乗り越えた。しかし、今でも頭数は少なく、貴重な豚であることに変わりはない。

 そのアグーの種類には、大きく2つある。ひとつはアグーと西洋豚を掛け合わせた交雑種で、ほとんどが白豚。もうひとつはアグー同士の交配から生まれた黒豚。特に後者は生産者が少ないこともあり、希少価値だ。

「アグー」と銘打った豚肉はどちらなのか、一般にはわかりにくい。琉球在来黒豚を生産する青空豚牧場の山本大五郎氏はこう話す。

「琉球在来黒豚同士の肉と、他品種と交配した豚の肉をきちんと区別すべきです」

 実際、アグー同士から生まれたものをしゃぶしゃぶにして食べてみたが、口の中で肉がとろけて非常においしかった。

 栄養価の面でも、アグーをはじめとする豚肉は健康パワーが高い。

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。