「一般的に使われる高出力のものではなく、手をかざしてもほとんど熱さを感じないレーザー光を用います。治療適用は初発・再発を問わず、原発性であればすべての悪性脳腫瘍が対象になります」
光感受性物質もレーザー機器もすべて国産品のオールジャパン医療である。世界で最もいい成績を挙げた報告例は治療1年後の生存率が約60%で平均生存日数は約15カ月。
対して、2009年から同科が東京女子医大と共同で行った13症例の治験データは、治療1年後の生存率が100%で平均生存日数は約25カ月。飛躍的に伸びた延命効果が今回のスピード認可につながった。
「治験では、レーザー光の照射を1~2カ所のみの条件で行われました。実際の治療では1回3分、平均4~5カ所照射します。術後に放射線治療を週5回、6週行うので入院は2カ月くらい。通院できる人は1カ月ほどで退院できます」
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