子供が長身の遺伝子を持っていたとしても、栄養が足りなければ、せっかくの素質を生かすことはできません。逆に遺伝子的な条件が同じなら、子供のうちに牛乳をたくさん飲ませるほど、身長が伸びるはずです。
ただし、あくまでも「平均すれば」の話。全員がその通りになるわけではないのが、悩ましいところではあります。
残念ながら、日本人の牛乳消費は、決して多いとはいえません。トップの京都でさえ、1世帯平均で1年間約98リットル(1日当たり約267㏄)。小中学生は、学校給食で毎日200㏄ずつ飲んでいますが、この程度ではまだまだ欧米諸国に遠く及びません。そのためか、高校3年生の平均身長も都道府県間で違いがほとんど見られません。
それでも、牛乳消費量が最下位の沖縄は平均身長も全国最下位です。消費量でその次の高知も少し平均身長が低いので、牛乳摂取が少ないことが多少なりとも影響しているのかもしれません。
ちなみに、妊娠中のトラブルは小柄な女性に比較的多い、といわれます。
実際、平成13年度厚労省患者調査によると、周産期トラブルの受診は沖縄、高知ともに多めでした。
家計簿を見れば病気がわかる